キャリアは、誰のもの?
随分以前にキャリアに傷がつくと言われた事があります。今は、そんな言葉は死語かもしれませんね。当時、管理職として働いていた事業所の赤字が続いて回復の見込みが、立たないため整理した方がいいのではないかとの私の発言に上司が言った言葉でした。自分のキャリアにもあなたのキャリアにも傷がつく、と。しかし、役員からは、リスクを整理したことになると評価されると言われました。それまで、キャリアは、上司や他者の評価であって自分がどうかなどと考えた事はなかったように思います。その言葉は、それからしばらく私の中に引っかかってとれませんでした。私自身以外の誰が私のキャリアに傷をつけたりできるのだろうか?だってこのこと(事業所の整理)は、私が必死に考えて、もうこれしかない、と悩み抜いて出した結論だったのです。多くの人が働く場を整理するということは、仕事をなくしたり、転職を余儀なくされたりする人を生みます。でもそれを恐れて先延ばしにしたり、赤字をないことにしてこのまま運営していたらもっとひどいことになる、・・・。社内の信頼できる先輩達にも意見を聞きながら最後は自分が決断したことでした。私のその決断は、私自身のキャリアに傷をつけるのだろうか?
キャリア支援の道に進むきっかけにもなったこの言葉は、今でも時々取り出しては、働くって何だろう、キャリアって何だろうと考える付箋のようなものになっています。
みなさんは、自分のキャリアって何だと思われますか?