道を尋ねられる人
みなさん、歩いていて道を聞かれたことはありますか?おそらく1度や2度はあるはず。
しかし、私は頻繁にあります。
先日、旅先の駅のホームで、キャリーバッグとリュックを持ち、スマホで一生懸命検索をしていたら「あなたに聞いても分からないかもしれないが‥」と前置きをされて「○○へ行きたいが、このホームで、合っていますか」と尋ねられた。たまたま前日そこで乗り換えたので、知っていたので「こちらのホームでは、行けません、反対の方向ですよ」と伝えると「では、向い側のホームですね、ありがとうございます。」と急ぎ足で立ち去られた。なぜ、私に聞いたのか?と首をかしげる。ホームには、何人も人がおり、地元の人とおぼしき人も。私はこの中では、明らかに旅人だったはず。なぜ、わざわざ道案内役に選ばれるのか・・・?
時には、真っ直ぐ私を目指して近寄る人もいれば、海外の方が母国語で早口に話しかける人もいる。(おそらく焦っておられたのだろう。この電車に乗れば目的地に行けるか?とおっしゃっているような気はする。そもそもその外国語を知らないのである。)
全く不思議な事である。自分ならどんな人に道を聞くのか?考えてみたら、決して険しい顔をしていたり無表情で遠くを見つめてまっすぐ歩いている人には声をかけないであろう。つまりぼんやりしており、急いでいない、ちょっと人のよさそうな(知らなければちょっとは、調べてもくれそうな)人という事になりそうだ。そんな風に見えるのだろうか。複雑な気分だが、人の話しを聴く、特に悩み事を聴くという仕事には向いているのかもしれないと自分なりに納得している。